職業訓練の体験談(エピソード)。過労になった理由と対策。

職業訓練で過労。

毎日イスに座って授業を受けているだけで過労なんてあり得ない!そんな人いるの?と思いますか?

どうも、過労で倒れたどーもとです。

ここにいます(笑)残念ながら事実なんです。

確かに毎日授業を受けているだけなら過労にはならないでしょう。ですが職業訓練は授業以外にもやらなければならないことがたくさんあります。

無職ですが相当忙しい。それが職業訓練生です。

この記事では過労になる職業訓練の実態をご紹介します。これから職業訓練に通おうと思っている人は参考にしてください。

職業訓練は忙しい?

職業訓練がただ授業を受けているだけだと思っているのなら、それは間違いです。もちろん授業も大切です。訓練で学んだ事を活かして就職するわけですから当然ですね。

ですが授業だけでは不十分。訓練の目的は「勉強」ではなく「就職」だからです。

もっと言えば「訓練で身につけた知識や技術を活かして早期に就職すること」が目的です。

このあたりに関しては、こちら記事に詳しく書いています。

職業訓練に行く人の目的は再就職です。しかし、実際はそうでない人がほとんど。失業保険の延長や、無料で勉強したい人が多く集まっています。僕たちが収めた税金や保険料が不正に利用されている現実をご覧ください。

就職のためにするべきこと、それは「就職活動」(以下、就活)ですね。職業訓練は「勉強」と「就活」の両方に取り組む必要があります。

訓練に真面目に取り組むとブラック企業も顔負けの超ブラックで過酷な環境となります。この記事では、何故僕が過労になったのかをご紹介し、その経験からどうすれば防ぐことができたのかを考えます。

過労になった経緯

過労の原因は勉強と就活の両立にあります。1つずつ見ていきましょう。

勉強について

訓練で身につける知識やスキルには比較的簡単なものから難しいものまで様々です。

例えば以下のようなもの。

  • プログラミング
  • Webデザイン
  • パソコン(Word、Excel)
  • 簿記

僕はJavaというプログラミング言語を学ぶコースを選択しました。

選択したと言っても、受講するためには当然試験があります。

Webデザイン等の人気のコースは特に対策が必須ですし、定員割れしているコースでも一定の水準を満たしていない場合は落選することもあります。僕が実際に受験した試験内容を詳しく紹介していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。

職業訓練の試験対策ってどうすればいいの?という疑問や不安を解決します。筆記・面接試験の対策や試験当日の体験談をぜひご覧ください。

何度も言いますが、勉強した事を仕事にするのが目的なので、授業だけでは不十分。授業以外で予習・復習をすることが大切です。

訓練内容にもやりますが最低でも1日1〜2時間程度の学習は必要でしょう。

就活について

目的から考えると勉強よりも就活を重視すべきなのは言うまでもありません。

訓練の結果、勉強にはついていけなかったとしても就職をしていれば問題なし(僕のように入社後地獄を見るかもですが)。

逆に勉強を一所懸命頑張っても就職ができなかったなら訓練を受けた意味はありません

勉強を頑張る事を否定しているわけではないです。それくらい就活が重要ということです。

それで訓練中のいつ就活をするのでしょうか?

訓練のスケジュールに「就職活動日」が月に1日程度用意されています。
(残念ながら多くの人はただの休日として利用しています)

月に1日用意されてもピンポイントでその日に面接が入るわけではないですよね。履歴書などの準備も普通に就活している人は、訓練後などの時間を利用して普段から書いてますので、この1日が用意されても…という気持ちになるのではないでしょうか。

おそらく本当に全く就活をしない人がいるから、その日くらいはしなさいという意味なのでしょうが、逆効果になっているのが現実です。

ちなみに失業保険を受給するには毎月2回の就活が必要ですが、訓練中は免除されます。

失業保険目当ての人には最高の環境ですね。

就職活動日以外はそれぞれが自分で時間を作って就活することになります。内容としては、

  1. 事前準備(履歴書や職務経歴書の作成、求人への応募)
  2. 面接準備
  3. 面接

と段階があります。

履歴書は手書きかPCで作成かで作業時間が大きく異なります。

面接準備は企業研究や面接の練習などです。

面接は実際の面接時間だけでなく、移動時間も大きいです。

ここまでで見てきた勉強と就活がどの位負担となるのか、実際に僕の経験を基にご紹介します。

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勉強と就活、そして過労

僕の場合は就職するために必死でしたので、勉強は毎日1時時間程度にして残りのすべてを就活に注力しました。

「プログラム未経験可」で入社後に研修がある求人のみに絞って応募していきます。

僕は手書きだと1枚の履歴書につき30分かかります。かなり時間のロスなので、できる限りPCで作成するようにしました。

プログラマは30歳超えてから未経験での転職でもたくさんの求人があります。最初はネットで応募できるリクナビやマイナビ等の求人を中心にしていましたが、毎日3社ずつ応募しても書類で落ちる状態が続きました。

20社以上書類で落ち、とにかく面接に行かなければと思い、ハローワーク求人にも応募することに。

するとこれが大当たり。応募する度に面接が入るようになったのです。ここで応募するペースを落とせばよかったのですが、以前のように毎日約3社応募していたので、今度は面接が多すぎて苦しむことになったのです。(民間の転職サイトで書類が通らない人はハローワークもぜひ試してみたください!)

多いときで週に7社、1日に3社の面接が入ることも。

面接が入ると、応募先の会社についてのリサーチや面接で質問されることを予想して台本を作ります。面接の練習も合わせると2時間はかかる作業です。

面接で落ちれば楽になるのですがそれもなく、だからと言って採用もなく、2次、3次、4次…と面接が入り続けるだけの地獄でした。

毎日面接に行くということは、毎日授業を抜けるということです。

知識ゼロからJavaというプログラミングを始めたので、1日抜けただけであっという間に授業についていけなくなります。

毎日寝るのは夜中3時~5時で睡眠時間の平均は2時間~3時間程度。

こんな生活がしばらく続いたので、体に無理が来るのは当然だったかもしれません。

さらに追い打ちをかけるように自転車事故にあいました。歩道を歩いている時に自転車に当てられたのです。その時の犯人(20代女性)にとても傷つけられました。

精神的にも肉体的にも限界がきていたのでしょう。ある朝起きると頭の普段痛くならないような場所が痛い…

症状としては激しい頭痛・めまい・吐き気。この3つがまず現れ、しかも3日間続きました。

さすがにこんな状態で訓練には行けなかったので、いつもお世話になっている心療内科で診てもらおうと思ったのですが、残念なことにたまたまこの日は先生がいらっしゃらないとのこと…。

ならばとかかりつけの内科に行きました。

診察の結果、「過労やからしばらく休んだほうがいいよ。あとCT撮ることを薦めるよ」とのこと。

この時はまだ僕も冷静だったので流石にCTは躊躇して検討することとして、訓練を何日も休むことはできないと答えました。

休むことに関しては悪魔かと思うくらいにきびしいですからね。職業訓練ってやつは。

がしかし…

これでこの日の免罪符?こと「領収証」をゲットしましたので、この後立ち飲み屋で浴びるほど酒を飲もうが、旅行に行こうが、僕の自由です(笑)

(領収書や診断書があればバカがつくほど甘くなりますからね職業訓練ってやつは…)

よろしければ関連記事を読んでみてください。

職業訓練を欠席するには絶対に注意しなければいけないことがあります。たとえノロのような大変な感染症にかかったとしても例外ではありません。病気の時に安心してゆっくり休めるように、ぜひご一読ください。

まあさすがに飲みに行ったり旅行に行ったりましませんが。

病院のあと訓練校に行ってもよかったのですが、頭痛以上に精神的にまいってしまっていたので何だかんだで結局その日は休むことにしました。しばらく休むというのは無理でも1日ぐらいなら…。

職業訓練も終盤で、座学ではなくグループでプログラムを作る実習に入っていました。同じグループの人にご迷惑をおかけしてしまうとの懸念がありましたが、フラフラで立つこともままならないおっさんが一人いたらむしろ足手まといと判断しました。

過労にならずに職業訓練をやり遂げるために

僕の場合、1番の失敗は同時に応募し過ぎたところです。

書類がなかなか通らないのでたくさん応募していたら、今度は通り過ぎて対応に追われるといった状況。

早く就職を決めたくても焦らずに応募しましょう。

今思うと体調管理ができていなかったと反省しています。

やらなければいけない事が多すぎて睡眠時間を削っていましたが逆ですね。睡眠時間を例えば6時間と決めたら必ずその時間は確保したうえで勉強と就活をするようにしなければいけませんでした。

限られた時間でやらなければいけないタスクをどのようにこなすか考えるのも良い訓練になりそうですね。

どうしても時間が足りないような時はスパッと諦めて休む勇気が必要です。

これらに注意するだけで過労になるリスクはぐっと減るでしょう。

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まとめ

僕が過労になったのはレアケースだと思いますか?

実際に経験して言えることは、真面目に訓練を受ければ過労になるのが当たり前のレベルだということです。

訓練についていくには毎日数時間の予習復習が必須なうえ、就職活動をしなければなりません。

ちゃんと訓練を受けたい人にとっては超絶ブラックな環境です。

逆に失業保険の延長目当てや、ただ勉強がしたいだけの人にとっては天国のような環境です。

税金や雇用保険料といった公的なお金が使われているわけですから個人的には不真面目な人はやめていただきたい思っています。

真面目に訓練に取り組んでいる人は無理し過ぎないように、きちんと休みも取りましょう。

最後にちょっとだけ。

ここまで散々勉強よりも就活優先と書きましたが、就活の時間を少し減らしてでも、勉強はしっかりやっておいた方がいいです。

就職が決まったのはよかったのですが、知識や技術がなさすぎると入社してから辛い思いをするのは自分自身です。(体験談)

僕のように入社後研修があると言われていたのに、入社したら研修はなく、いきなり1人で客先に常駐させられて毎日泣きながら仕事することになりますよ。

その他の職業訓練の記事はこちらの職業訓練カテゴリからどうぞ。

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コメント

  1. もっさん より:

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    こんばんわ
    次の仕事を決める準備段階に入った時は精神的にも肉体的にも厳しくなりますよね
    次の仕事が決まるまでの約半年の間、
    最初の1ヶ月は完全なる引き篭もり状態・・・
    次の1ヶ月は外に出る事からリハビリを始めましたから・・・
    更に1ヵ月後にハローワークに通い色々と面接を受けながら、どうにか社会復帰を果しましたので・・・
    生活環境が急に変わると、人って以外と順応に時間が掛かるんだなと思い知らされましたからね・・・

  2. どーもと より:

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    もっさんさん
    返事が遅くなってしまいすみませんm(__)m
    もっさんさんも同じ様な体験をされていたのですね。
    読んでいてとても共感しました^^
    私はまだまだ順応できず戸惑っていますが、暖かいコメントに元気がでました(^^)
    ありがとうございます!