e-Taxのためだけにマイナンバーの個人番号カードを取得して、公的個人認証サービスを利用している人もいるのではないでしょうか?
僕もその一人です。
会社員ですが毎年確定申告をしています。
税務署に行くのが面倒になりe-Taxを利用し始めて5年以上。
e-Taxは自宅で確定申告でき郵送の手間もなく、源泉徴収票などの添付書類を省略できたりもして、かなり重宝しています。
ですが毎年手間取るのが作業前のログイン。
公的個人認証サービスのパスワードは複数あって、どのパスワードをいつ使うのかが非常にわかりにくく、数回ミスをするとパスワードロックが掛かってしまいログイン不能になります。
なにせ年に1回しか使わないパスワードですから、数回でロックがかかる緊張感…半端ないです。
この記事では実際に僕がパスワードロックが掛かってしまった体験談と、その解決方法を書きたいと思います。
e-Taxで確定申告しようと思ったら…
前職が悪質な会社で違法に年末調整してくれず、源泉徴収票も送ってくれなかったので、税務署に「源泉徴収票不交付の届出」を出していました。
税務署が働き掛けてくれたおかげで何とか源泉徴収票が届いたので、いざe-Tax!
と、パソコンに向かうもまずは第1の関門です。
そもそも電子証明書の有効期限はまだ大丈夫なのか?ということ…
それは前もってやっておけと?
うん、その通り。それ、正論です。でも正論ばっかり言ってて楽しいですか?仕方ないじゃないですか、忘れてたんだから!!
いざ、おそるおそる確認…
この電子証明書の確認は6桁以上のパスワード…入力してクリック!
おお、ログインできた!!
しかも有効期限も後1年ほどあるー、よかった!
ちなみにこのe-Taxですが、対応ブラウザはIEオンリーというクソすてきな仕様ですのでご注意を…
さて、ようやく確定申告の作業に入れます。
が…
ここで再びマイナンバーカードをカードリーダーに入れてパスワード入力です。
今度は4桁の番号…なのですが、
勢いでつい先ほどの6桁以上のパスワードと同じのをパッと打ち込んでしまいました。
しまったと思いましたが時すでに遅し…
何やらエラーが三連発。
うまくカードを認識できてない的なエラーとパスワードが違います的なエラー…かな多分。
間違った僕が悪いんですけど、一言いわせてください。
4桁固定のパスワードなんだったら5桁以上入力された時点ではじいて!!
入力チェックなしとかどんだけクソ仕様なん!!
あと蒸し返すようやけど、IEのみって何なん?正気ですか!?
ふぅ、さて続きに参りましょうか。
4桁と分かればもう僕的にはあのパスワードしかないんですよ。
後2回間違えても大丈夫ですから余裕ですよ…っと。
カタカタ、ポン。
ピコーン。
あれ?
「パスワード間違えたからロックしてやったぜ!」
ガッデム!
て、いやいやまだ1回しか間違えてないですやん?
まさか去年の確定申告時の最後になぜか僕が2回連続でパスワードを間違えた状態にしていて、その状態が1年後の今も有効で、だから今回は1回しかチャンスなかったってこと?
そんなことある?
まあ現実問題としてロックが掛かってしまって手詰まりなんですが。
ここで冷静になって血の気が引いてきました。
確かロックの解除って超めんどかったはず…
期限内に確定申告できるのか…という不安が頭をよぎります。
パスワードロックを解除する方法
具体的にパスワードのロックを解除するにはどうすればいいのでしょうか?
その方法はとても簡単ですが、とても不便で本当に現代なのか…?と疑いたくなります。
まずは住所地の役所に確認
e-Taxをしようとしているということはネット環境があるでしょうから、住所地の役所のWebサイトを確認しましょう。
公的個人認証サービスの公式Webサイトには、電子証明書の発行を受けた市区町村窓口でパスワード初期化の申請するようにと書いています。
ですが役所によっては、パスワードロック解除についてWebサイトに書いてくれていない場合があります。僕の行く役所はWebサイトでの案内は書かれていませんでした。
基本的にはどの役所でも同じ手続きのはずですが、役所の開庁時間や受付時間には違いがありますので、自分の行く役所をきちんと調べた方がいいと思います。
僕は電話をして確認しました。
本人、窓口でないとダメ!
結論から書きます。
手続きは原則本人が窓口でしなければならないとのことです。
窓口に行かなければいけないのは絶対ですので、会社員の方々はかなり厳しいですね。
平日の昼間に行ける人は少ないでしょう。
家族などの代理人に行ってもらう方法も可能ではあるようですが、僕の行く役所の職員に「本人が行った方がいいんですよね?」と尋ねると「本人が来てください」とはっきり仰っていました。
原則本人が来るように案内しているようです。
そうなると後は延長開庁日を狙うしかありません。
僕の行く役所の場合は、週に1日だけ19時まで開庁されているので、その日に行くことにしました。
手続きの際に必要となるのは、マイナンバーカードと免許証などの身分証明書の2点のみです。
e-Taxは日にちに余裕を持って
e-Taxは自宅で24時間いつでも自宅でできるので、つい後回しにして期限ぎりぎりに焦ってやってしまうという人もいるのではないでしょうか。
そんな時にパスワードロックというものすごくつまらない理由で確定申告ができないという悲劇になりかねません。
1週間くらいの余裕しかないと仮に平日に延長開庁があったとしても、その日に行けるとは限りませんよね。
有給を取りやすい会社なら休みを取って行くという手段もありますが、なかなかそうはいかない人の方が多いのではないでしょうか。
2週間程度余裕を持っておくと、不測の事態にも対応できる可能性が高いでしょう。
まとめ
パスワードロックを解除するには、電子証明書の発行を受けた役所の窓口に原則本人がいけません。
その際、必ずマイナンバーカードと身分証明書(免許証など)を持っていきましょう…
…てか、
今時窓口って、バカなの!?
会社員が多い日本人がそんなに簡単に役所が空いている時間に行けるか!!
便利なんだか不便なんだかわからないですね。
個人情報を守るためなのかもしれませんが、例えば金融機関などの厳重な個人情報の管理が必要な民間の会社でさえ、こんな不便な仕組みになっていませんから、公的個人認証サービスでもできるはずです。
もう少し改善してもらえないものでしょうか。
愚痴ったところで今回はここまで。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てたなら嬉しいです。
※追記
以下、僕が言った役所の職員の方に直接確認した事です。ご参考までに。
- 土日の開庁日でもロック解除できる
- 委任状などの必要書類があれば本人以外でも手続き可能